ラー RA｜ルール＆レビュー【ボードゲーム】

こんにちは。つるけらです。(@tsurubodoge)

今回は根強い人気を誇る競りゲーム『ラー』を紹介します。

ライナー・クニツィア氏の代表作とも言えるゲーム。

競りを始めるタイミングが重要です。

『ラー』ゲーム情報

タイトル	ラー RA
デザイナー	ライナー・クニツィア
プレイ人数	2～5人
プレイ時間	45～60分
対象年齢	10歳以上
販売元	ニューゲームズオーダー

『ラー』概要

『ラー』では、プレイヤーはファラオとして神々の加護やナイル川の恵み、ピラミッドや記念碑の建設を競い、文明の発展を目指します。

ゲームはタイルを引き、太陽コマを使って競りを仕掛けることでタイルや得点を獲得するという流れ。

いつ競りに参加するか、どの文明要素を伸ばすかといった判断が勝敗を左右します。

ジャンルは競り。

『ラー』ゲーム終了と勝利条件

3ラウンド目が終わるとゲーム終了。

各ラウンド終了時に得点計算がおこなわれ、最終的な得点が一番高いプレイヤーの勝利です。

『ラー』準備＆ゲームの流れ

『ラー』の準備とゲームの流れを説明します。

準備

テーブルにメインボードを広げ、中心に「1」の太陽コマを置いておきます。

競り開始の合図となるラーコマをボード脇へ。

全180枚あるタイルは専用の袋に入れよく混ぜます。

各プレイヤーに

• プレイヤーボード
• 太陽コマ
• 10点分の勝利点マーカー

を配ります。

以上で準備完了。

ゲームの流れ

プレイヤーは手番に

のいずれかのアクションをします。

袋からタイルを引く

タイルが入った袋からタイルを1枚引きます。

引いたタイルがラータイルでなければ、そのままボードに置いて手番終了。

ラータイル

ラーが描かれた赤いタイルが引かれた場合、ただちに競りが始まります。

競りの詳細は後ほど。

神タイルの使用

手元に神が描かれた黄色のタイルがある場合、これを使用してボードに出ているタイルを獲得できます。

その後、使用した神タイルはゲームから除外されます。

競りの開始

手番に「ラー」と宣言する、もしくはラータイルが引かれたとき競りが開始します。

手番のプレイヤーは競りの主催者となり目印としてラーコマを手元に置きます。

その後、主催者の左のプレイヤーから時計回りで競り開始。

手元の太陽コマを使用し、回ってきた競り値より高い値を付ける、またはパスをします。

最も高い競り値を付けたプレイヤーがボードに並べられたタイルを全て獲得。

そして、競りに使った太陽コマはボードに置いてある太陽コマと交換します。

以上で競り終了。手番が次のプレイヤーに移ります。

災厄タイル

タイルの中には黒枠で囲われているものがあり、これらを災厄タイルをいいます。

競り落としたタイルの中にこれが含まれていた場合、それぞれに対応した手元のタイルをゲームから除外しなければなりません。

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以上を進めていき、

• ラータイルが規定数に達する
• 全プレイヤーが太陽コマを使い切る

いずれかが満たされたらラウンド終了。得点計算に移ります。

得点計算

得点計算は各ラウンドの終了時におこなわれます。

タイルの種類によって配点が変わるため、ルールブックを要チェック。

最終ラウンドの得点計算が終わった時点で、一番得点が高いプレイヤーの勝利です。

『ラー』レビュー

『ラー』のレビューです。主に4人でプレイしました。

いつ競りを始めるかの駆け引きが熱い

『ラー』の最大の魅力は、いつ「競り」を仕掛けるかという判断の妙にあります。

欲しいタイルが並ぶのを待つのか、それとも他のプレイヤーに取られる前に競りを起こすのか。

この一瞬の決断が勝敗を分けます。

強い太陽コマを温存するか、早めに使って確実に得点を取るかのジレンマも緊張感たっぷり。

もちろん、ラータイルによる想定外の競りが起こるのも楽しいです。

プレイヤー同士の読み合いと、運の波を見極める感覚が絶妙に噛み合う瞬間がたまりません。

シンプルで遊びやすいルール

『ラー』は見た目こそ古典的な雰囲気がありますが、ルール自体は非常にシンプル。

基本的に手番ですることはタイルを引くだけなんですよね。

競り自体も手元の太陽コマを1枚出すだけ。選択肢も少ないので、そこまで悩まないかと思います。

ただ、要素は少ないながら状況判断やリスク管理といった深みがしっかり味わえるのがこのゲームの魅力。

初めてプレイする人でもすぐに理解でき、2回目以降は戦略を練る面白さが一気に広がっていきます。

数々のジレンマが悩ましくも楽しい

『ラー』では、常に「どのタイミングで動くか」や「どのタイルを狙うか」といったジレンマに悩まされます。

狙いのタイルを待ちすぎると災厄タイルが増えて損をするかもしれず、逆に早く競りを仕掛ければ大きな得点チャンスを逃すかもしれません。

どちらを選んでも一長一短で、その迷いこそがこのゲームの醍醐味。

最善手を探しながら他のプレイヤーの思惑を読む緊張感が、毎回違ったゲーム展開を生み出します。

得点計算は若干複雑

『ラー』はシンプルなルールで遊びやすい反面、得点計算はやや複雑に感じることがありました。

タイルの種類ごとに異なる得点方法があり、初回プレイでは「これは何点だったかな？」と確認する場面もしばしば。

ただし慣れてくると、それぞれのタイルがどのように組み合わさって得点化されるのかが見えてきて、戦略の幅が一気に広がります。

あと、個人的にコンポーネントの得点チップが少し使いづらいので、プレイの際はポーカーチップを使っています。

気になったなら事前に用意しておきましょう。

まとめ

以上が『ラー』を紹介しました。

運と実力が見事に交錯するこのゲームは、今プレイしても色あせない魅力を放っています。

シンプルなルールの中に濃密な駆け引きと判断の妙が詰まった競りゲームの名作と言えるでしょう。

競りゲームに興味があるなら、一度はプレイして欲しい作品です。

それではﾉｼ