こんにちは。つるけらです。(@tsurubodoge)
今回はKickstarterで即日に目標額600%を達成した赤瀬よぐ氏の『ファクトリア』を紹介します。
スチームパンク好きにはたまらない世界観のゲーム。
拡大制生産の爽快さを気軽に楽しむことができます。

世界観サイコー
- 拡大再生産の気持ちよさを味わいたい
- バッティングを楽しみたい
- スチームパンクな世界観が好き
『ファクトリア』ゲーム情報

タイトル | FACTORIA ファクトリア |
デザイナー | 赤瀬よぐ |
プレイ人数 | 2~6人 |
プレイ時間 | 45分 |
対象年齢 | 10歳以上 |
販売元 | サニーバード |
『ファクトリア』ゲーム概要

『ファクトリア』ではプレイヤーはスチームパンクな世界を舞台に伝説の歯車の入手を目指します。
そのために工場を動かしたり、技術を発達させたりして誰よりも多くのお金を稼ぐのです。
ゲームは各フェイズに応じたアクションを同時におこなう流れ。
ジャンルは拡大再生産です。
基本的に同時処理でゲームが進むのでダウンタイムがなく快適にプレイできます。
『ファクトリア』ゲーム終了と勝利条件
ラウンド終了時に100G以上を所持しているプレイヤーがいるなら、もう1ラウンドおこないゲーム終了。
所持金が一番多いプレイヤーの勝利です。
『ファクトリア』準備&ゲームの流れ
『ファクトリア』の準備とゲームの流れを説明します。
準備
プレイ人数分の工場タイルを選び、枠内に指定された遺跡チップをセット。
メインボードの中央にフェイズマーカー、下部に技術書カードを5枚置きます。

レジェンダリーギアはメインボード右側の「1G」にセット。
遺跡チップは各プレイヤーの取りやすいところへ置きます。
次に各プレイヤーに
- 個人ボードおよびキューブ
- 人型コマ
- 番号カード
- 遺物チップ(歯車2、鍵1)
を配ります。

キューブは個人ボードのメモリが書かれているところにセット。最初の所持金は1Gなのでそこに合わせましょう。
以上で準備完了。
ゲームの流れ
『ファクトリア』はラウンド制で以下4つのフェイズで構成されています。
- 工場選択フェイズ
- 工場稼働フェイズ
- 発掘/市場フェイズ
- 技術開発フェイズ
また、各フェイズ同時処理で進みます。
工場選択フェイズ
工場選択フェイズではラウンド中に使用したい工場を選択します。
それぞれの工場に対応する番号カードをセット。
その後、カードをオープンして対応する工場へコマを配置します。

工場稼働フェイズ
工場稼働フェイズでは、選択した工場を稼働して遺物の変換や獲得のアクションをおこないます。

このとき、稼働する工場がバッティングしたかどうかで処理が変わります。
バッティング時をシンクロ、それ以外をソロと呼びます。
シンクロの場合、工場稼働後に工場タイルの右下に書かれているボーナスを得ます。

ソロの場合、工場稼働前に工場の改良がおこなえます。

これにより工場に置かれている遺物チップの置き換えができるのです。
改良したプレイヤーは遺物やロイヤリティ獲得などの恩恵を受けることができます。
発掘/市場フェイズ
発掘/市場フェイズでは、遺物チップの獲得もしくは売却が行えます。

発掘ならGを払って遺物チップを獲得、市場なら所有している遺物を売却してGを得ます。
売買レートはメインボードを確認。
技術開発フェイズ
技術開発フェイズでは、Gは払うことで技術書の能力を1つ得ることができます。

技術書は「試作品」と「完成品」の2種類の能力があり、完成品になればより強力な能力になります。
差分のコストを支払うことで試作品から完成品へのアップグレードも可能。
以上の流れでラウンドをおこない、どのプレイヤーも100Gを超えていなければ次ラウンドへ。
超えている場合はもう1ラウンドおこないゲーム終了です。
R(ロイヤリティ)
『ファクトリア』には、ゲーム中に支払ったり獲得したりするロイヤリティがあります。

ロイヤリティはゲーム開始時は1Gですが、ゲームが進むにつれて価値が上がっていきます。
Rが10Gに到達したらゲーム終了は目前。
『ファクトリア』レビュー
『ファクトリア』のレビューです。主に3人でプレイしました。
遊びやすい拡大再生産ゲーム

『ファクトリア』は獲得した資源を売ってより高い資源を手に入れて……という拡大生産のお手本のようなゲーム性を持っています。
ゲーム終盤で一気にお金が増えるのは何とも気持ちいいですね。技術書でどんどん強くなっていくのも快適。
また、ゲーム目的はより多くのお金を稼ぐという分かりやすいものなので、ボドゲに慣れていなくても遊びやすいです。
どの工場を選ぶかの心理戦

工場選択フェイズにおけるバッティング要素はゲームを大いに盛り上げます。
序盤はシンクロを狙って資源を獲得する、中盤以降はソロを狙って工場の改良をするのが理想。
ただ、他のプレイヤーも同じことを考えるので中々うまくいかないんですよね。
「被ってしまった!」とか「誰もいない!」など思わず叫びたくなる場面があります。
あと、バッティングしてもペナルティがない点は快適ですね。
技術書や職業でリプレイ性アップ

ゲームシステムはシンプルな部類ですが、多数あるカードのおかげでリプレイ性は高いです。
技術書カードは全20枚中5枚が選ばれ、組み合わせが膨大にあります。
まずは推奨されているセットでプレイするのが良いでしょう。
また、職業カードはゲームに慣れてから導入したいルールです。
各プレイヤーへ2枚ずつ配られる職業カードによって、戦略の幅が大きく広がります。
それぞれ1度しか使えないので、いつ使うかの見極めが重要。
このように、カードの組み合わせによって戦略が変わってくるため、リプレイ性が高いです。
終盤はアクションが固まってくる

勝利するために多くのお金が必要なので、技術書などの基盤が整った後はただお金を集めるゲームになります。
結果的に、終盤はどのプレイヤーも同じアクションをとって似たような展開になるなと感じました。
ただ、個人的にはそこに至るプロセスが楽しいので気にならないレベルと思っています。
まとめ

- 分かりやすい拡大再生産
- バッティング要素が盛り上がる
- 多数のカードのおかげでリプレイ性が高い
以上『ファクトリア』を紹介しました。
拡大再生産の爽快感を手軽に味わえるのが良いですね。
レジェンダリーギアは金属製でしっかり重みがあり、所有しているだけで充実感があります。
ダウンタイムがほとんどないので、5~6人が集まったときでも気軽に遊べるオススメゲームです。
それではノシ
ボードゲームFACTORIA -ファクトリア 製品版-開封の様子↓