こんにちは。つるけらです。(@tsurubodoge)
今回は古き良き拡大再生産『サンクトペテルブルク』を紹介します。
シンプルルールながら奥深く戦略性がかなり高いゲーム。
かわいいシンボルコマが特徴的です。
たまに遊ぶとすごく面白い
『サンクトペテルブルク』ゲーム情報
タイトル | サンクトペテルブルク |
デザイナー | ベルント・ブルンホーファー&ハインツ・シュミール |
プレイ人数 | 2~5人 |
プレイ時間 | 約60分 |
対象年齢 | 10歳以上 |
販売元 | アークライトゲームズ |
『サンクトペテルブルク』概要
プレイヤーは新都サンクトペテルブルクをより発展させるべく、職人を雇い建物を建て、貴族を集めます。世界中の観光客を魅了させるのです。
ゲームはカードをどんどん購入していき収入を増やし勝利点を伸ばしていく流れ。
ジャンルは拡大再生産。
カードがメインのゲームです。
『サンクトペテルブルク』ゲーム終了と勝利条件
ボード上の山札が1つなくなったとき、最後までラウンドを進めてゲーム終了。
獲得した勝利点や貴族カード、ペナルティ点を合算して一番得点が高いプレイヤーの勝利です。
『サンクトペテルブルク』準備&ゲームの流れ
『サンクトペテルブルク』の準備とゲームの流れを説明します。
準備
ゲームボードを広げ対応する箇所にカード束を配置します。
各プレイヤーに
- プレイヤーコマ
- シンボルカード
- 25ルーブル
を配ります。
プレイヤーコマは得点表の「0」の位置へ。
シンボルカードに対応するシンボルコマを受け取ります。
以上で準備完了。
ゲームの流れ
『サンクトペテルブルク』はラウンド制で4つのフェイズを順番におこないます。
- 雇用フェイズ
- 建築フェイズ
- 影響フェイズ
- 昇格フェイズ
各フェイズ開始時、対応する山札からカードがめくられボードに並べられます。
スタートプレイヤーは対応するシンボルコマを持っているプレイヤーから。
全プレイヤーが連続でパスをすると次のフェイズに進みます。
雇用フェイズ
雇用フェイズでは緑色の職人カードがめくられます。
主にルーブルの収入を増やす役割。
雇用フェイズ終了時、決算として職人カードに書かれたルーブルや勝利点を得られます。
建築フェイズ
建築フェイズでは青色の建物カードがめくられます。
主に勝利点を増やす役割。一部特殊な効果を持つカードがあります。
建築フェイズ終了時、決算として建物カードに書かれた勝利点を得られます。
影響フェイズ
影響フェイズでは赤色の貴族カードがめくられます。
貴族カードは収入がある他、最終的な得点計算時に大きな得点源に。
影響フェイズ終了時、決算として貴族カードに書かれたルーブルや勝利点を得られます。
昇格フェイズ
昇格フェイズでは裏面が3色の拡充カードがめくられます。
このカードは特殊で、すでに自分の場に置かれているカードと置き換える形で購入します。
置き換えのルールとしてそれぞれの色に対応している必要アリ(例えば、青色の拡充カードは建物カードとしか置き換えできない)
支払うコストは置き換えるカードとの差分でOK。
注意点として昇格フェイズは終了時に決算がありません。
昇格フェイズが終わるとラウンド終了となり、どの山札もなくなっていなければ新たなラウンドが開始。
その際ボードに残っているカードは下段へ。次ラウンドでは1ルーブル安く購入できます。
またシンボルコマは時計回りで移ります。
プレイヤーがすること
プレイヤーが手番にできるのは4つ。
- カードの購入
- カードの予約
- 手札の設置
- パス
カードの購入
ルーブルを支払いボードに並べられているカードを購入します。
価格はカードの左上を参照。
下部には得られるルーブルや勝利点などが書かれています。
購入したカードは下部が見やすいように場に並べておきます。
カードの予約
ボードにあるカードを手札に加えます。上限は3枚まで。
この際ルーブルの支払いはありません。
手札の設置
予約しているカードを購入します。
この際支払うルーブルはカードに書かれているものと同じです。
パス
何もおこなわない場合はパスをします。
全プレイヤーが連続でパスをしたら次のフェイズへ。
得点計算
ゲームが終了すると即座に得点計算に入ります。
計算の対象になるのは以下の4つ。
- ゲーム中の勝利点
- 貴族カード
- ルーブル
- 手札のカード
貴族カードは種類が多くなるほど高得点になります。点数については左下のゲームボード参照。
ルーブルは10ルーブルを1勝利点に交換します。
手札にカードが残っていればペナルティとしてマイナス5勝利点に。
すべてを合算し一番高いプレイヤーの勝利です。
『サンクトペテルブルク』レビュー
『サンクトペテルブルク』のレビューです。主に4人で数回プレイしました。
BGAでも複数回プレイ。
シンプルに楽しめる拡大再生産
『サンクトペテルブルク』はとにかく拡大再生産に焦点を置いたゲームです。
ほんの少しの収入から始まり、ゲームが進むにつれカードが増えて収入も増えていきます。
カード購入に必要なルーブルや勝利点が終盤にかけて大きく伸びるように。
どんどん自分の場にカードが並んでいくがが楽しいですね。
序盤に予約しておいた高コストのカードが買えるようになる瞬間が爽快。
手番順が非常に重要
プレイしてて思ったのは手番順が非常に重要ということ。
4つの各フェイズはラウンドが進むとスタートプレイヤーが変わります。
つまり毎ラウンド獲得しやすいカードが変わるのです。
特に影響フェイズと昇格フェイズは高得点に繋がる貴族カードを獲得するチャンス。
次ラウンドではどのフェイズのスタートプレイヤーになるか確認し、ルーブルを貯めておきたいところです。
追加要素が盛りだくさん
今回ゲームの流れで紹介したのは『サンクトペテルブルク』の基本ゲームです。
現在流通している『サンクトペテルブルク』の第二版では様々な追加要素が付いています。
まずボードが両面仕様になっており、裏面は基本ゲームに「市場フェイズ」が加わった上級ゲームをプレイすることができます。
市場フェイズで獲得できる商品カードはルーブルや勝利点の新たな収入源となりゲームがより戦略的に。
上級ゲーム以外にも計6つの拡張セットが入っており、それぞれ全く違うゲーム感が楽しめます。
基本ルールに慣れてきたら上級ルール、それも単調に思えてきたら拡張セットを導入しましょう。
ルールは簡単 勝つのは難しい
『サンクトペテルブルク』はカードを集めて勝利点を伸ばす、とても簡単で覚えやすいゲームです。
ただしゲームに勝利するとなると話は変わります。
本ゲームは初心者が経験者に勝つのが非常に難しいゲームなのです。
初心者が一番陥りやすいのがルーブル不足。とりあえず買えるからとカードをどんどん買ってしまうと、すぐに金欠になってしまいます。
特に昇格フェイズ終了時に決算がないのが忘れがちで、ほとんどルーブルが残ってない状態で雇用フェイズを迎えることになり、結果的にルーブルを増やすのに苦労します。
もしかしたら初プレイ時には面白く感じないかもしれません。
ただし慣れるとゲームの奥深さが分かり間違いなく楽しめます。
『サンクトペテルブルク』をプレイする前に
『サンクトペテルブルク』は多くのカードを使用するゲームです。
長く遊ぶためにもプレイ前にスリーブに入れておきましょう。
サイズ的にホビーベース社の「ミニユーロサイズ ハード CAC-SL102」がピッタリ入ります。
若干特殊な大きさなので市場に出回っているうちにいくつか持っておくのが吉。
まとめ
- シンプルに楽しめる拡大再生産
- 拡張要素でより戦略的に
- 慣れるまで勝つのは難しい
以上『サンクトペテルブルク』を紹介しました。
ゲームの流れは割と単調ですがプレイする程に奥深さが見えてきます。
拡大再生産が好きなら原点に触れるという意味でぜひプレイしておきたいゲームの1つ。
まだ導入していない拡張セットがあるので今後も楽しめそうです。
それではノシ