こんにちは。つるけらです。(@tsurubodoge)
今回は『ファクトリア』の続編となる赤瀬よぐ氏の作品『COMPANIA カンパニア』を紹介します。
Kickstarterにて1110%を達成した期待作。
労働者の配置が悩ましくも楽しいゲームです。

待望の続編!
- 先を見据えた計画を立てるのが得意
- 拡大再生産の快感を味わいたい
- スチームパンクな世界観が好き
『カンパニア』ゲーム情報

| タイトル | COMPANIA カンパニア |
| デザイナー | 赤瀬よぐ |
| プレイ人数 | 1~6人 |
| プレイ時間 | 60~90分 |
| 対象年齢 | 10歳以上 |
| 販売元 | アソビジョン |
『カンパニア』概要

『カンパニア』では、プレイヤーは経営者となり誰よりも多くのお金を集めます。
果たして、「経営王」の称号を獲得することはできるでしょうか。
ゲーム内容は、エリアに労働者を配置して資源やお金を集めていくというもの。
ジャンルはエリアマジョリティ、拡大再生産。
『ファクトリア』の続編という位置づけですが、前作が未プレイでも問題ないです。
『カンパニア』ゲーム終了と勝利条件
9ラウンド目が終わるとゲーム終了。
最終の収入計算をおこない、一番お金を持っているプレイヤーが勝利。
『カンパニア』ゲームの流れ

『カンパニア』はラウンド制で、各ラウンド4つのフェイズで構成されています。
また、プレイヤーは全ての処理を同時でおこないます。
フェイズは以下の通り。
- 計画フェイズ
- エリアフェイズ
- カンパニーフェイズ
- 終了フェイズ
1. 計画フェイズ
計画フェイズでは、現ラウンドでどのエリアに労働者を配置するかを決めます。
プレイヤーはエリア選択ボードとダイスを使って労働者の配置を計画。送る労働者の数=ダイス目です。

このとき、エリア選択ボードは衝立に隠して他プレイヤーから見えないように。
全プレイヤーが計画し終わったら衝立をオープン。対応するエリアに労働者を置きます。

それぞれのエリア上で最も多い数の色の労働者を1位置き場へ移動させてフェイズ終了。

2. エリアフェイズ
エリアフェイズでは、各エリアで1位になったプレイヤーがそれぞれアクションをおこないます。

アクション内容は資源やカードの獲得、あとは使用ダイスの増加など。
全プレイヤーがアクションの処理を終えたら次のフェイズへ移行します。
3. カンパニーフェイズ
カンパニーフェイズでは、建設カードを出したり投資をおこなったりできます。

建設カードはエリアフェイズ等で得た資源を支払って出すことができます。
また、すでにあるカードに差し込んで増設することも可能です。

そして、建物は1ラウンドに1度稼働させてお金を生み出せます。
投資はお金を支払うことで永続的に能力を得て、ゲームを有利に進められます。

能力は投資タイル1枚につき1つしか得られないため、どれを選ぶかは要検討。
4.終了フェイズ
終了フェイズでは、各エリアの1位置き場にある労働者を全て回収します。

一方で、1位以外の労働者はそのまま残ります。つまり、次ラウンドに持ち越すことができるのです。
その後、各プレイヤーの建物カードの枚数を確認。6枚までになるようにカードを選んで残りを捨てます。
この流れを9ラウンドまで続け、最終ラウンドを終えると最後の収入処理に入ります。
最終計算

ゲーム終了時の処理として、まず1位置き場以外の労働者コマを確認。
各プレイヤーはその数×1金の収入を得ます。
その後にスポンサーカードを確認。満たした条件分の収入を獲得。
上記2つの処理が終わった時点でゲーム終了。手元にあるお金を合計し、一番お金を持っているプレイヤーの勝利です。
『カンパニア』レビュー
『カンパニア』のレビューです。ソロモードのみプレイ。
終盤で一気に稼ぐ爽快さが楽しい

『カンパニア』をして一番に楽しかったのが、終盤で一気にお金を稼ぐ瞬間です。
序盤はゆっくりとゲームが進むので「大丈夫か?」と思ってしまいますが、終盤はそれを取り戻すように資源とお金が回ります。
カードでエンジンを組んで、それを上手く循環させるのが非常に気持ち良いです。
前作の『ファクトリア』でも同じような感覚だったので、そういうゲームデザインにされているのでしょう。
最初はじっくり、最後はドカッと。これぞ拡大再生産の醍醐味ですね。
先を見据えた労働者の配置が悩ましい

限られたダイスをいかに振り分けるか、これが『カンパニア』の悩ましくも楽しいポイント。
ソロだと運が絡みますし、マルチだと人気のエリアはある程度偏るでしょう。
そうなると1位を取るのが結構難しいんですよね。
ただ、1位になれなくとも労働者は残すことができるので、先を見据えたプレイが何よりも大事。
できる限り労働者を分散しておく、個人的にはこれが重要かなと思いました。
タイルとカードのおかげでリプレイ性が高い

『カンパニア』はランダム配置されるタイルと、多くのカードのおかげでリプレイ性が高いです。
同じタイルでも出る順番によって優先度が変わってくるので、毎回異なるゲーム展開が楽しめます。
また、慣れたころに上級用のタイルを使うことで変化を加えることができます。
建設カードもシャッフルされた山札から加えるので、戦略のパターンも豊富。
さらに、上級用のカンパニーカードを導入すると、序盤のゲームテンポを上げつつ戦略の方向性を明確にすることが可能です。
引き運に左右される

初期に配られる建設カードは完全にランダムなので、このあたりの引き運にゲームが左右されると感じました。
というのも、お金を稼ぐ方法のほとんどが建設カードの効果なんですよね。
なので、序盤にどれだけ良いカードを引けるかによって戦略の幅の広さが変わります。
高コストのカードばかり偏ると、投資に回すお金を用意できず厳しい状況に陥ることも……。
ただ、このあたりはカンパニーカードである程度は解消できます。ゲームに慣れたらぜひ導入しましょう。
プレイ前にスリーブに入れよう

『カンパニア』は多くのカードを使うゲームです。
キズや汚れからカードを守るため事前にスリーブに入れておくことをオススメします。
サイズはホビーベース社のTCGハードがピッタリ。
カードは124枚あるので3個買っておけば全て入れられます。
時期によっては品薄になるので、買えるときに確保しておきましょう。
まとめ

- 終盤のお金稼ぎが爽快
- 労働者配置の計画が悩ましくも楽しい
- リプレイ性が高い
以上『COMPANIA カンパニア』を紹介しました。
前作の『ファクトリア』が非常に楽しめたので期待大でしたが、本作も間違いなく面白かったです。
エンジンを回して大量のお金を獲得する快感がたまりません。
また、前作と同じようにゲームが同時処理で進むため、ダウンタイムが少ないのもGOOD。
色々なパターンのカードやタイルの組み合わせを試したいです。
一般の発売は2026年1月からなので、気になったなら要チェック。
それではノシ
前作『ファクトリア』の紹介↓


