こんにちは。つるけらです。(@tsurubodoge)
今回は協力型のデッキ構築ゲーム『イーオンズ・エンド』を紹介します。
このジャンルにしては珍しい協力型であり従来のデッキ構築とは違うプレイ感が楽しめます。
独立拡張が出るほどの人気作。
世界観がすばらしい
『イーオンズ・エンド』ゲーム情報
ゲームタイトル | イーオンズ・エンド |
デザイナー | Kevin Riley |
プレイ人数 | 1~4人 |
プレイ時間 | 60分 |
対象年齢 | 14歳以上 |
販売元 | アークライトゲームズ |
『イーオンズ・エンド』概要
プレイヤーは破孔魔術師となり、人類最後の砦となるグレイヴホールドを守るため強大な敵と戦います。
ゲームジャンルはデッキ構築ですね。
弱めの初期デッキを徐々に強化していく……といった具合です。
このジャンルにしては珍しい協力ゲームであります。
『イーオンズ・エンド』ゲーム終了と勝利条件
プレイヤー側が勝利、もしくは敗北の条件を満たすとゲーム終了。
勝利条件は
- 敵の体力を0にする
- 敵のデッキがなくなる
のいずれかです。
『イーオンズ・エンド』準備&ゲームの流れ
『イーオンズ・エンド』の準備とゲームの流れを説明します。
準備
プレイヤー準備
各プレイヤーに
- プレイヤーマット
- 初期デッキ
- 破孔タイル
を配ります。
その後初期デッキから開始時手札を取っておきます。
テーブルにグレイヴホールド用のタイルを置いて数字を30に合わせます。
ターン順カードはシャッフルし裏向きでセット。
ネメシス準備
戦う相手となる敵(以降ネメシスと呼びます)のマットを選びます。
そのネメシス固有の準備をおこない、ネメシス用のデッキを作成します。
ネメシスの体力はマットに書かれている通りに合わせましょう。
サプライ準備
ゲーム中に獲得ができるカード(サプライ)を9種類決めます。
組み合わせは自由なのでネメシスに有利になるように決めましょう。
最初のうちは説明書に書かれているサプライ構成で遊ぶのがおすすめ。
ゲームの流れ
めくられたターン順カードによって、プレイヤーかネメシスのどちらかが行動します。
プレイヤーターン
プレイヤーは手番に
- 呪文フェイズ
- メインフェイズ
- 手札補充フェイズ
を順番におこないます。
呪文フェイズでは破孔タイルにセット済の呪文カードの使用(キャストと呼びます)ができます。
これによって敵の体力をどんどん削っていくのです。
メインフェイズでは宝石等によって生まれるエーテルを用いて、カードの購入や破孔の強化、固有能力の使用ができます。あとは呪文をセットしたりとか。
自分の攻撃の準備をしつつ、相手の攻撃に備えるという感じです。
手札補充フェイズではこのターンで使用したカードを全て捨て札に移し、手札が5枚になるように山札から引きます。
このとき山札がなければ捨て札をそのままひっくり返し新たな山札とします。
つまりシャッフルはおこないません。
他のデッキ構築にやっているとついシャッフルしそうになるので気を付けましょう。
ネメシスターン
ネメシスターンでは
- メインフェイズ
- カード公開フェイズ
を機械的に処理していきます。
メインフェイズではすでに場に出ているミニオンカード(後述)、パワーカード(後述)を出た順で処理していきます。
カード公開フェイズではネメシスデッキの上からカードを1枚めくり、公開されたカードによって処理をおこないます。
カードは大きく分けて3種類あり
- アタックカード
- ミニオンカード
- パワーカード
のいずれかです。
アタックカードは単純に書かれている通りに効果を適用します。
ミニオンカードは言わばネメシスのしもべみないなもの。
それぞれに体力が設定されており、放置していると痛い目を見ます。
パワーカードは時間猶予のあるアタックカードのような感じ。
その分効果は強力であり、中には即敗北につながるようなものも存在します。
多くのパワーカードには廃棄効果が書かれており、指定されたコストを支払うことでパワーカードを事前に廃棄することができます。
ゲーム終了
ゲーム終了にはプレイヤーの勝利と敗北の2パターンがあります。
勝利条件
- ネメシスの体力を0にする
- ネメシスデッキがなくなる、かつ場にミニオンやパワーカードが残っていない
いずれかを満たすとプレイヤーの勝利です。
敗北条件
- すべてのプレイヤーの体力が0になる
- グレイブホールドの体力が0になる
- ネメシス固有の敗北条件を満たす
いずれかを満たすとプレイヤーの敗北です。
注意点として1人のプレイヤーの体力が0になったとしても即敗北にはなりません。
全員の体力が0になるまでゲームは続きます。
『イーオンズ・エンド』レビュー
『イーオンズ・エンド』のレビューです。主にソロ、もしくは2人でプレイしました。
全ボスの熟練者モードをクリア済みです。
デッキを強くしていく楽しさ
デッキ構築の楽しさといえば、やはり自分のデッキをどんどん強くしていけるところでしょう。
『イーオンズ・エンド』もその例に漏れず、はじめの貧弱なデッキに強力なカードを取り入れて強くしていけます。
またデッキをシャッフルしないというルール上、運に左右されず戦略を練られるのも良いところです。結局ネメシスの攻撃でシャッフルされるんですけど。
最後までハラハラする難易度設定
『イーオンズ・エンド』の難易度はホント絶妙に設定されていると感じました。
序盤はこちらの攻撃が弱すぎて「この調子でクリアできるのか?」と心配になりますが、後半の呪文連発でネメシスの体力を一気に削るのが気持ちいい!
ただし油断していると途端にピンチに陥ってしまう……と最後までハラハラです。
ネメシスは全4体おり、それぞれ固有能力を持ち難易度もまちまち。
そして通常難易度をクリアした後は熟練者モードが待っています。
熟練者モードはネメシスに難化ルールが加わり、大幅に難易度があがります。
かなり難しく初戦は負けるのがほとんど。ただ勝てない訳ではない絶妙な難易度設定が憎い。
キャラクターとサプライ選びが大事
キャラクターとサプライの選択はかなり大事です。ネメシスに合った組み合わせを考えないとあっけなく敗北してしまうので。
特にサプライ選びは非常に重要。ネメシスによって活躍するカード、逆に全く役に立たないカードがハッキリしています。
なのでランダマイザーは基本的に使いません。
キャラクターについては誰を選ぶかよりも、しっかりと役割をこなせるかが大事。
攻撃メインなのかサポートメインなのか、キャラクターによって特徴があるのでしっかり理解しておきましょう。
慣れてないうちは攻撃メインのジアンとカディアが使いやすくておすすめです。
あれやこれやと組み合わせを考えているときが一番楽しい。
理不尽な負け方あり
確率は相当低いですがネメシスターンが4連続することがあります。これはターン順がカードのめくりによって決まるからです。
こうなってしまうと全ボスの熟練者モードをクリアしているわたしでさえ、最初のボスであるレイジボーンにすら敗北します。
比較的弱めのボスでも勝率が100%ではないと考えると、『イーオンズ・エンド』の難易度の高さが伺えますね。
そこが面白みでもあるのですが、理不尽な負け方があることは理解しておきましょう。
『イーオンズ・エンド』をプレイする前に
『イーオンズ・エンド』は多くのカードを使うゲームです。
キズや汚れからカードを守るために事前にスリーブに入れておきましょう。
ホビーベース社のTCGサイズ・ハードがサイズ的にピッタリ。
あとプレイヤーの体力管理は10面ダイスが便利。
付属のトークンを使うよりも断然使いやすいです。
雰囲気を合わせたいなら赤色のダイスがおすすめ。
まとめ
- 協力型のデッキ構築ゲーム
- 最後までハラハラの難易度設定
- 理不尽に負けることもある
以上が『イーオンズ・エンド』でした。
豊富なキャラクターとサプライ、4体の敵と追加の難化ルールなどリプレイ性は非常に高いです。
デッキ構築好きなら絶対にハマるはず。
ゲームの性質上、拡張を出しやすいと思うので今後にも期待できます。ネメシスだけの拡張とか出てほしいですね。
それではノシ