こんにちは。つるけらです。(@tsurubodoge)
今回は四大古典ボードゲームの1つ『アクワイア』を紹介します。
ホテルチェーンの株券を売買してお金を増やすゲーム。
1960年代に生まれたゲームながら未だに根強い人気を誇ります。
古き良き株式投資ゲーム
『アクワイア』ゲーム情報
タイトル | アクワイア |
デザイナー | Sid Sackson |
プレイ人数 | 2~6人 |
プレイ時間 | 90分 |
対象年齢 | 12歳以上 |
販売元 | アークライトゲームズ |
『アクワイア』概要
『アクワイア』ではプレイヤーは投資家となり、ホテルチェーンへの投資で巨額の利益を得ることを目論みます。
日々、ホテルチェーンの株を売買してひたすらお金を稼ぐのです。
ゲームの流れはタイルを配置して株券を売買しお金を増やすというもの。
ジャンルはタイル配置。
『アクワイア』ゲーム終了と勝利条件
- ボード上にある全てホテルチェーンが大規模ホテルチェーンである
- ボード上にある一つのホテルチェーンのサイズが建物41個以上である
上記2つのいずれかを満たすとゲーム終了の合図。その手番のプレイヤーがゲーム終了を宣言するとゲームが終わります。
手元の株や現金を合算して、一番多くのお金を持っているプレイヤーの勝利。
『アクワイア』準備&ゲームの流れ
『アクワイア』の準備とゲームの流れを説明します。
準備
メインボードをテーブル中央に置き、周辺に紙幣と建物コマを置きます(建物コマは見えないように)
株券と本部コマは銀行担当のプレイヤーの近くへ。
各プレイヤーに$6000分の紙幣と株価ボードを配ります。
その後、各プレイヤーは建物コマを1つずつ引き、メインボードの対応する箇所に配置します。
このとき「1A」に一番近いところに配置したプレイヤーがスタートプレイヤーになるのです。
最後に各プレイヤーが建物コマを6個ずつ引いて手元に置き準備完了。
ゲームの流れ
『アクワイア』は手番制で、時計回りで手番をおこないます。
プレイヤーは以下の流れでアクションをします。
- 建物コマの配置
- 株券の購入
- 建物コマの補充
建物コマの配置
手元にある建物コマ1つをメインボードの対応する箇所に配置します。
このとき、建物コマ同士が隣接するとホテルチェーンが設立。建物コマの上に任意の本部コマを配置します。
本部コマを置いたプレイヤーはボーナスとしてそのホテルチェーンの株券を1枚獲得。
また、本部コマが置かれた建物コマ同士が隣接すると、ホテルチェーンの合併が起こります。
ホテルチェーンの合併
ホテルチェーン同士が隣接するとホテルチェーンの合併が発生。
より建物コマの数が少ないホテルチェーンは買収されます。
その後、買収されたホテルチェーンの株主は株価ボードを参考に配当金を受け取り、手元にある株券の処理をおこないます。
株券は
- 売却
- 買収先の株券と交換
- そのまま手元に残す
のいずれか1つの方法で処理をします。
また、建物コマの数が11個以上なら大規模ホテルチェーンとして買収されることはありません。
株券の購入
メインボードに置かれているホテルチェーンの株券を3枚まで購入できます。
株価ボードを参照してお金を払い、株券を受け取ります。
建物コマの補充
建物プールから建物コマを1つ補充します。
このとき、配置できない建物コマが手元にあるなら引き直しをおこないます。
得点計算
- ボード上にある全てホテルチェーンが大規模ホテルチェーンである
- ボード上にある一つのホテルチェーンのサイズが建物41個以上である
上記2つのいずれかを満たすとゲーム終了の合図。その手番のプレイヤーがゲーム終了を宣言すると終わります。
ゲーム終了後は株価ボードを参考に株主配当金の受け取りと、手元の株券の売却をおこないます。
ただし、メインボードに本部コマが建っていないホテルチェーンの株券は売却できません。
保有する現金の金額を計算し、一番金額の多いプレイヤーの勝利です。
『アクワイア』レビュー
『アクワイア』のレビューです。主に4人でプレイしました。
色褪せない洗練された面白さ
『アクワイア』は1960年代に生まれたゲームということもあり、ゲームの要素自体は少ないです。
言ってしまえば株券を売買してお金を増やすだけですからね。
ただ、だからこそルール整備がしっかりされていて洗練された面白さがあります。
特に、ホテルチェーン合併周辺のルールは一気に資金を増やすことができ、非常に中毒性がありました。ゲームだとしても手元の紙幣が増えるのは脳汁が溢れます。
他には、株券の買い方や建物コマの置き場所など、プレイヤーの性格が表れる部分があり面白いです。
今でも根強い人気を誇るのは納得ですね。
程よい運要素
『アクワイア』は戦略的なゲームと見せかけて、程よい運要素があるのも魅力の一つ。
建物コマの引きが完全にランダムなので、良いコマを引けるかが重要だったりします。
こう言うと運ゲーに聞こえるかもしれませんが、どの株券を買うべきかの判断は実力が問われます。
もちろん、買った株券の価値が上がるかどうかは建物コマ次第ですけど。
このように運と戦略の割合がちょうど良いゲームで、株式投資という敷居が高そうなテーマにしては案外カジュアルに楽しめる印象を受けました。
慣れてないうちはタイクーンモードがオススメ
『アクワイア』に慣れていないプレイヤーがいるなら、タイクーンモードでのプレイがオススメ。
クラシックと比べると、株主配当者の枠が増えて資金獲得の機会が多くなるため、より快適にゲームを進めることができるのです。
慣れてないうちは資金不足に陥りやすいゲームですが、タイクーンにてそれを解消できます。
もちろん、クラシックはクラシックで配当金の取り合いが白熱して楽しめるので、慣れてきたらぜひこちらのルールでもプレイしてみましょう。
初プレイ時は戸惑いがち
初プレイ時の『アクワイア』は何かとプレイに戸惑いがあるかと思います。
どこに建物コマを置くのか、どのホテルチェーンの株券を買うのかの判断が結構難しいです。
株券は自由に売れないので、考えなしに株券を買っていると資金不足に陥るんですよね。
買収されそうなホテルチェーンの株券を買う、というのは初プレイ時では直観的に分かりづらいです。
このように、初プレイ時は戸惑うことがあり人によっては楽しめないかもしれません。
ただし、プレイを重ねるとどの株券を買うかの判断が付くようになると、資金のやりくりに余裕ができてドハマりします。
まとめ
- 色褪せない洗練された面白さ
- 程よい運要素が楽しい
- 初プレイ時は戸惑いがち
以上『アクワイア』を紹介しました。
まさに昔ながらの名作という感じで、今でも人気があるゲームなのは納得です。
最近の重量級ゲームは要素たっぷりで楽しめますが、『アクワイア』のような洗練されたゲームをプレイするのも良いですね。
ちなみに、建物コマは巾着袋に入れておくとそのままゲームに使えるのでオススメ。
それではノシ