こんにちは。つるけらです。(@tsurubodoge)
今回は土地拡大と契約履行を進める『クランズ・オブ・カレドニア』を紹介します。
手番内の選択肢が多く、非常に戦略性が高いゲーム。
他プレイヤーのコマを利用し合うのも面白いです。
BGAでもよく遊んでます
『クランズ・オブ・カレドニア』ゲーム情報
タイトル | クランズ・オブ・カレドニア |
デザイナー | ジュマ・アル・ジュージ |
プレイ人数 | 1~4人 |
プレイ時間 | プレイ人数×30分 |
対象年齢 | 12歳以上 |
販売元 | テンデイズゲームズ |
『クランズ・オブ・カレドニア』概要
『クランズ・オブ・カレドニア』ではプレイヤーはスコットランドの氏族として繁栄を目指します。
農業商品の生産や交易、輸出をおこなって一族の地位を高めるのです。
ゲームは限られたラウンド内で土地拡大や契約履行をおこない得点を稼ぐという流れ。
ジャンルは拡大再生産です。
『クランズ・オブ・カレドニア』ゲーム終了と勝利条件
ラウンド制で5ラウンド目が終わるとゲーム終了。
得点計算をおこない一番高いプレイヤーの勝利。
『クランズ・オブ・カレドニア』準備&ゲームの流れ
『クランズ・オブ・カレドニア』の準備とゲームの流れを説明します。
準備
テーブルに
- マップボード
- 市場ボード
- 輸出ボード
を並べ、対応したコンポーネントを置きます。
ちなみに、マップは両面仕様のモジュールボードなので好きな組み合わせで作ります。
各プレイヤーに
- プレイヤーボード
- 輸出ボックスタイル
- トークン類
を配り、ボード上にトークンを置きます。
プレイ人数+1の氏族タイルと初期タイルを並べてゲーム準備完了。
次に開始時の準備に入ります。
ゲーム開始時の準備
最後番手のプレイヤーから反時計回りで氏族タイルと初期タイルを選択し、対応した資源を受け取ります。
その後は労働者コマの配置です。決められた順番でコマを置いていきます。
これが終わるとゲーム開始です。
ゲームの流れ
『クランズ・オブ・カレドニア』はラウンド制で4つのフェイズで構成されています。
- 準備
- アクション
- 生産
- 得点計算
それぞれ説明します。
①準備
準備ではタイルの補充やプレイヤーコマの回収などをおこないます。
なお、1ラウンド目はこのフェイズは省略されます。
②アクション
アクションは本ゲームのメインとなるフェイズです。手番順で1アクションずつ手番を回します。
このフェイズではマップへのコマの配置や商品の売買、契約の獲得・履行をおこなえます。
コマの配置は原則自分のコマと隣接するように配置します。
このとき、他プレイヤーのコマに隣接するように配置することで、+αで商品の購入が可能です。
さらに、近隣ボーナスとして通常よりも安い価格で買うことができます。
なお、商品が売買されると、その数に応じて市場価格が変動します。
契約は契約タイルを獲得して、それを履行するという流れ。
左に記されたものを支払うことで契約が履行されます。
このとき、獲得物にサトウキビ・タバコ・綿花のいずれかがある場合は、輸出ボードにある対応するコマを進行。これは最終的な得点計算に影響します。
これ以上アクションをしない場合はパスを選択。以降、そのラウンドではアクションはおこなえません。
そして、次ラウンドの手番順はパスをした順に決まります。
全プレイヤーがパスをしたら生産へ。
③生産
生産ではマップに置かれているコマの数に応じて、お金の獲得や商品の生産をします。これは全プレイヤー同時処理です。
獲得数は自身のボードを確認しながらおこないます。
このとき、加工商品に関しては元となる商品を持っていないと獲得できません(例えば、チーズを作るなら牛乳を持っている必要がある)
④得点計算
ラウンド終わりに得点計算タイルによる得点獲得の処理が入ります。
指定されている条件を満たしていれば得点、といった具合です。
数種類あるのでルールブックをよく読んでおきましょう。
最終得点計算
5ラウンド目が終わると最終得点計算です。
手元の商品や契約タイル等を勝利点に加えます。
また、履行した契約の数や入植地の数をプレイヤー同士で比較し、より多かったプレイヤーに勝利点が入ります。
全てを合算し、一番得点が高かったプレイヤーの勝利です。
『クランズ・オブ・カレドニア』レビュー
『クランズ・オブ・カレドニア』のレビューです。主に3人でプレイしました。ソロもプレイ済。
戦略性が高い拡大再生産ゲーム
『クランズ・オブ・カレドニア』における拡大再生産は非常に戦略性が高いという印象を受けました。
と言うのも、コマを配置するコストが結構高めで爆発的に生産数を増やすのが難しいんですよね。
そういったことから序盤の動きが終盤にもかなり響いてきます。
1金すらムダに使わずに有効活用するのが大事。
拡大再生産を上手くおこなえると終盤に多くの契約が履行できるようになり、そこに気持ち良さがありました。
タイルやマップの組み合わせで戦略が変わる
氏族による非対称性や、マップや得点計算タイルの組み合わせでゲーム戦略が毎回変わるのが『クランズ・オブ・カレドニア』の魅力の1つ。
最初に選ぶ氏族によって得意な戦術があるんですよね。わたしはウィスキーを作りまくる「マッケンジー氏族」が使いやすくて好みです。
圧倒的に弱い氏族はないため、ゲームバランスはそこそこ良い方かと。
マップは両面仕様の4枚のボードを組み合わせるため、全16通りのマップでプレイできます。組み合わせによって初期配置等も変わってくるのが面白いところ。
あとは得点計算タイルによる得点も侮れなかったりするので、ここも見逃せません。
以上にように、ゲーム毎に違う展開があり飽きにくいことからリプレイ性が高いです。
ソロプレイ対応
『クランズ・オブ・カレドニア』はソロプレイにも対応しています。
ソロはいわゆるスコアアタック。ひたすら高得点を目指します。
市場価格の変動や契約タイルの除外がランダムでおこなわれるため、プレイ感はマルチプレイとそこまで変わりません。
マップには自身のコマしか置かないため近隣ボーナス等はないですが、その分のびのびとしたプレイが可能です。
マルチプレイの練習としても役立つので、色々な氏族をソロで試してみるのも良いでしょう。
初プレイ時は何をすれば良いか分からない
『クランズ・オブ・カレドニア』はお金があればほとんどのアクションが可能であるため、プレイの自由度が高いです。
それゆえ、初プレイ時は何からすれば良いのか戸惑うかと思います。わたし自身がそうでした。
拡大再生産ゲームとしてまずはコマの配置をするべきですが、マップのどこに置けば良いかも分からないでしょう。
このように、良くも悪くもプレイの自由度が高いため初プレイ時は戸惑いの連発かと思います。
ただ、ゲームに慣れると間違いなく楽しめるゲームです。ぜひ複数回プレイしてください。
まとめ
- 戦略性が高い拡大再生産
- 氏族やマップの組み合わせで戦略が変わる
- 初プレイ時は戸惑いがち
以上『クランズ・オブ・カレドニア』を紹介しました。
戦略性の高さと毎回ゲーム展開が変わるのが面白く、わたし自身、重量級ゲームのなかでも上位で好きなゲームです。
何よりお金さえあればどんなアクションも出来るのが分かりやすくて良き。
あと、重量級ゲームにしてはテーブルスペースをそこまで取らないのも評価ポイント。プレイヤーボードもコンパクトですし。
とにかくオススメのゲームです。
それではノシ