こんにちは。つるけらです。(@tsurubodoge)
今回はボードと資源を共有するゲーム『ファイユーム』を紹介します。
カードを使ってどんどんボードを発展させていく面白い要素が詰まりまくったゲームです。
フリードマン氏のゲームは独特のルールが多いですが、今回紹介する『ファイユーム』は割と正統派な印象。
もう一回!と言いたくなるゲームデザインです。
『ファイユーム 完全日本語版』ゲーム情報
タイトル | ファイユーム 完全日本語版 |
デザイナー | フリードマン・フリーゼ |
プレイ人数 | 1~5人 |
プレイ時間 | 120分 |
対象年齢 | 12歳以上 |
販売元 | アークライトゲームズ |
『ファイユーム』概要
プレイヤーはファラオから仕事を任された参謀になり、ファイユームのオアシスをどんどん発展させていきます。
沼地に棲みつくワニを追い払い、資源を獲得して開拓を進めていきます。すべてはファラオのために……。
ゲームジャンルはデッキ構築、エンジンビルドですね。
特にエンジンビルドの要素が強く、いかに効率のいいエンジンを組めるかが重要。
『ファイユーム』テーブル準備
『ファイユーム』の準備を説明します。
メインボードとプレイヤーの準備があり。
メインボード準備
メインボードの黄と紫のマスに「ワニ」赤のマスに「集落」を置き、ダムに「道路」を引きます。
山札の上から8枚めくりカード番号が小さい順に並べます。
ゲーム終了条件となる「自然災害カード」は別の山札として作成。
プレイヤー準備
各プレイヤーに
- 初期カード(農夫3、道路1、開拓1)
- 手順に応じた資金
を配ります。
以上で準備完了。慣れると5分ほどで終わります。
『ファイユーム』ゲーム終了と勝利条件
山札がすべてなくなると、4枚の「自然災害カード」が含まれた山札をめくっていきます。
すべての自然災害カードがカード市場にならぶと、プレイヤーはそれを入手できるようになります。
自然災害カードをとったプレイヤーはゲームから抜けるので、全員がカードを取るとゲーム終了です。
終了時点で一番点数の高いプレイヤーが勝利です。
『ファイユーム』ルール説明
プレイヤーは手番になると
- 手札のカードを使う
- 市場からカードを購入する
- 管理アクションを実行する
のいずれかをおこないます。
手札のカードを使う
カードに書かれているアクションを実行し資源や点数を得ます。
アクションは大きく分けて4種類。
- 労働:未開拓のマスに労働者を配置して資源を得る
- 建設:資源を払って建設する。建設されたマスは開拓状態に
- 交易:開拓されたマスに労働者を配置し資源や点数を得る
- その他:お金を払って点数を得たり効果はさまざま
もしくはアクションをおこなわず、2金もらうこともできます。
上部のイラストがアクション内容、赤枠がコスト、緑枠が報酬です。
すべてアイコン表記なので分からなければすぐ説明書を見ましょう。全カードの効果が書いてあります。
市場からカードを購入する
市場にでている左から4つのカードを1枚お金を払って購入できます。
この時カードに値引きトークンが置いてあれば1金安く購入可能。
購入したカードは手札に加え次手番以降で使えます。
その後山札から1枚めくり、番号が左から小さくなるよう並べていきます。
管理アクションを実行する
管理アクションでは収入を得たり、使ったカードを回収することができます。
- 収入を得る……「3-手札の枚数分」のお金がもらえる。ただしマイナスはなく最小で0金
- 労働者を取り除く……ボード上の労働者をとり除き、1つにつき1金貰える
- カードの回収……捨て札の上から3枚を回収する。それ以上回収したい場合は1枚につき1金払う
- 市場カードの入れ替え……市場のカードをとり除き、あらたなカードを市場にくわえる
以上を順番におこなっていきます。
カードは上から3枚しか回収できないためカードを使う順番が非常に重要になってきます。
以上を全てのプレイヤーがゲームから抜けるまで続け最終的に点数が一番高いプレイヤーの勝利です。
『ファイユーム』レビュー
『ファイユーム』のレビューです。主に2人で複数回プレイしました。
ソロも何度かプレイ。
徐々におもしろさが分かってくる
初回プレイ時どういう行動をとるべきかが全く分からなく、そもそもルールがややこしいため、説明書片手にプレイしていました。
「なんだか微妙だなぁ……」とさえ思いました。
しかしカードがめくれボードがにぎやかになるにつれ、「なるほど!こうすれば点数が伸びるのか!」と思えるようになるのです。
ある程度ゲームが進むと、強い行動がわかるようになってくるので、徐々におもしろさが増していきます。
それにともない序盤の無駄な動きに気づくので、つい「もう一回!」と言ってしまいます笑
この感覚はやってみないと分からないので、ぜひ遊んでみてほしいです!
得点源がつねに変化していく
『ファイユーム』の得点源というと、
- 集落をたてる
- 集落や建設用地を道路でつなぐ
- 特定の資源マスに工房をつくる
などがありますが、実はこれらができる回数は限られています。
なので、特定のこの行動が強いということがありません。
つねにボードをみて、その状況にあったカードを選んでいくことが大事です。
逆に使わなくなったカードは捨て札の底に沈めてしまいましょう。
準備と点数計算がかんたん
準備はメインボードにワニを配置してカードを並べる。5分ほどで終わります。
点数計算はゲームが終わった時点の点数を比べるだけ。
このように準備と点数計算がめちゃくちゃ簡単です。
気軽にゲームが始まられるのはありがたいですね。
ただし細かいコマが多いので、しまう際は個数の確認をわすれずに!
初回はかなりのプレイ時間になる
初回プレイは説明込みで3時間ほどかかりました。
かなり長時間あそんでますね。
理由はカードの効果がアイコン表記なので、あらたなカードが出るたびに説明書を確認してたからでしょう。
逆に覚えてしまえばスムーズにすすめられるので、2回目以降は90分ほどでおわります。
初回でも終盤になるにつれアイコンが読めるようになってくるので、なんとも不思議な感覚をあじわいました。
細かいルールがややこしい
基本的にプレイヤーがすることは
- カードを出す
- カードを買う
- カードを回収する
の3択ですが、カードによっては細かいルールがあります。
初回プレイなら、事前にしっかりと説明書を読みこんでおきましょう。
特にややこしい「道路」関連のルール
建設アクションでつくれる「道路」は開拓済のマスをつなぐように配置します。
道路は集落かすでに置かれている道路から伸ばすように置いていきます。
また道路が分岐できるのは集落か建設用地からのみであり、それら以外のマスには2本までしか道路は置けません。
集落や建設用地を道路でつなげるとボーナスで1勝利点もらえます。
ボーナスが結構忘れがちなので気を付けましょう。
まとめ
- 徐々に面白さが分かってくるデッキ構築ゲーム
- 得点源がつねに変化する
- ややこしいルールがいくつかある
以上が『ファイユーム』でした。
プレイに3時間以上かけるゲームは久々でルール把握に苦労しました。
ただ初回プレイの序盤の乗り越えるとだんだん面白くなっていくので、ぜひその感覚を味わってください!
それではノシ