こんにちは。つるけらです。(@tsurubodoge)
以前開封した『ファイユーム 完全日本語版』をあそんだので紹介していきます。
カードを使って共通のボードを発展させていく、面白い要素が詰まりまくったゲームです!
フリードマン氏のゲームは独特のルールが多いですが、『ファイユーム』は割と正統派なゲームでした。

もう一回!と言いたくなるゲームデザインです。
こんな方におすすめ
- フリードマンデザインのゲームが好き
- がっつり重量級のゲームがしたい
- ボードを発展させていく感じを楽しみたい
『ファイユーム 完全日本語版』ゲーム情報
『ファイユーム 完全日本語版』概要
プレイヤーはファラオから仕事を任された参謀になり、ファイユームのオアシスをどんどん発展させていきます。
沼地に棲みつくワニを追い払い、資源を獲得して開拓を進めていきます。
すべてはファラオのために……。
ゲームシステムはデッキ構築、エンジンビルドといったところですね。
特にエンジンビルドの要素が強く、いかに効率のいいエンジンを組めるかが重要です。
ただし常に強いエンジンがないというのも『ファイユーム』の特徴です。
『ファイユーム 完全日本語版』テーブル準備
準備はメインボードとカードのセッティングです。
メインボード

- 黄色と紫のマスにワニのコマを置く
- 赤いマスに「集落」、ダムに「道路」を置く
- カードを番号が小さい順にしてカード市場にならべる
- ゲーム終了条件になる「自然災害カード」の山札をつくる
プレイヤー

- 各プレイヤーは初期カードをうけとる
- プレイ順に応じてお金を受け取る
ゲームはこのカードを使いすすめていきます。お金で新たなカードを買い、新たなアクションを出来るようにするのです。
準備は以上です。慣れたら5分ほどで終わります。
『ファイユーム 完全日本語版』ゲーム終了と勝利条件
山札がすべてなくなると、4枚の「自然災害カード」が含まれた山札をめくっていきます。
すべての自然災害カードがカード市場にならぶと、プレイヤーはそれを入手できるようになります。

自然災害カードをとったプレイヤーはゲームから抜けるので、全員がカードをとるとゲーム終了です。
その時点で一番点数の高いプレイヤーが勝利です。
『ファイユーム 完全日本語版』ルール説明
プレイヤーは手番になると
- 手札のカードを使う
- 市場からカードを購入する
- 管理アクションを実行する
のどれかをしていきます。
手札のカードを使う

カードに書かれているアクションを実行し、資源や点数を得ます。
アクションは大きく分けて4種類あります。
- 労働アクション:未開拓のマスに労働者を配置して資源を得る。ワニがいれば取り除き1金貰える
- 建設アクション:資源を払って建設する。建設されたマスは開拓される
- 交易アクション:開拓されたマスに労働者を配置し、資源や点数を得る
- その他アクション:お金を払って点数を得たり効果はさまざま
もしくはアクションをおこなわず、2金もらうこともできます。
書かれてるイラストがアクションの内容、赤枠がコスト、緑枠が報酬です。

すべてアイコン表記なので、分からなければすぐ説明書を見ましょう。全カードの効果が書いてあります。
場合によって使い分けていきましょう!

市場からカードを購入する
市場にでている左から4つのカードを1枚、お金を払って購入できます。
この時カードに値引きトークンが置いてあれば1金お安く購入可能です。

購入したカードは手札にくわえ、次手番以降で使えます。
その後山札から1枚めくり、番号が左から小さくなるよう並べていきます。
管理アクションを実行する
管理アクションでは収入を得たり、使ったカードを回収することができます。
- 収入を得る……3-手札の枚数分のお金がもらえる。ただしマイナスはなく最小で0金
- 労働者をとり除く……ボード上の労働者をとり除き、1つにつき1金貰える
- カードの回収……捨て札の上から3枚を回収する。それ以上回収したい場合は1枚につき1金払う。
- 市場カードの入れ替え……市場のカードをとり除き、あらたなカードを市場にくわえる
これを上から順番におこなっていきます。
カードは上から3枚しか回収できないので、カードを使う順番がかなり重要だということです。


以上を全てのプレイヤーがゲームから抜けるまで続け、最終的に点数が一番高いプレイヤーの勝利です。
ボードゲームファイユーム 完全日本語版 (Faiyum)『ファイユーム 完全日本語版』レビュー
2人で遊んだレビューです。
ソロはまだやってません。
徐々におもしろさが分かってくる

初回プレイ時どういう行動をとるべきかが全く分からなく、そもそもルールがややこしいため、説明書片手にプレイしていました。
「なんだか微妙だなぁ……」とさえ思いました。
しかしカードがめくれボードがにぎやかになるにつれ、「なるほど!こうすれば点数が伸びるのか!」と思えるようになるのです。
ある程度ゲームが進むと、強い行動がわかるようになってくるので、徐々におもしろさが増していきます。
それにともない序盤の無駄な動きに気づくので、つい「もう一回!」と言ってしまいます笑
この感覚はやってみないと分からないので、ぜひ遊んでみてほしいです!
得点源がつねに変化していく
『ファイユーム』の得点源というと、
- 集落をたてる
- 集落や建設用地を道路でつなぐ
- 特定の資源マスに工房をつくる
などがありますが、実はこれらができる回数は限られています。

なので、特定のこの行動が強いということがありません。
つねにボードをみて、その状況にあったカードを選んでいくことが大事です。
逆に使わなくなったカードは捨て札の底に沈めてしまいましょう。
準備と点数計算がかんたん
準備はメインボードにワニを配置してカードを並べる。5分ほどで終わります。
点数計算はゲームが終わった時点の点数を比べるだけ。

このように準備と点数計算がめちゃくちゃ簡単です。
気軽にゲームが始まられるのはありがたいですね。
ただし細かいコマが多いので、しまう際は個数の確認をわすれずに!
初回はかなりのプレイ時間になる
初回プレイは説明込みで3時間ほどかかりました。
かなり長時間あそんでますね。
理由はカードの効果がアイコン表記なので、あらたなカードが出るたびに説明書を確認してたからでしょう。

逆に覚えてしまえばスムーズにすすめられるので、2回目以降は90分ほどでおわります。
初回でも終盤になるにつれアイコンが読めるようになってくるので、なんとも不思議な感覚をあじわいました。
細かいルールがややこしい
基本的にプレイヤーがすることは
- カードを出す
- カードを買う
- カードを回収する
の3択ですが、カードによっては細かいルールがあります。
初回プレイなら、事前にしっかりと説明書を読みこんでおきましょう。
特にややこしいと感じた「道路」関連のルール
建設アクションでつくれる「道路」は開拓済のマスをつなぐように配置します。
道路は集落かすでに置かれている道路から伸ばすように置いていきます。
また道路が分岐できるのは集落か建設用地からのみであり、それら以外のマスには2本までしか道路は置けません。

集落や建設用地を道路でつなげるとボーナスで1勝利点もらえます。

ボーナスが結構忘れがちなので、気を付けましょう!
まとめ
- 徐々に面白さが分かってくるデッキ構築ゲーム
- 得点源がつねに変化する
- ややこしいルールがいくつかある
以上が『ファイユーム 完全日本語版』でした。
プレイに3時間以上かけるゲームは久々でした。
初回プレイの序盤の乗り越えるとだんだん面白くなっていくので、ぜひその感覚をあじわって欲しいです!
それではノシ
ボードゲームファイユーム 完全日本語版 (Faiyum)