こんにちは。つるけらです。(@tsurubodoge)
今回は絵画をめぐって競りをおこなう『モダンアート』を紹介します。
様々なパターンの競りが楽しめるゲーム。
競りゲームの中でも比較的分かりやすいルールでオススメです。

盛り上がる瞬間が多数あり
- 競りゲームが好き
- 競りゲームに慣れていない
- 得点計算が分かりやすいゲームが良い
『モダンアート』ゲーム情報

タイトル | モダンアート |
デザイナー | ライナー・クニツィア |
プレイ人数 | 3~5人 |
プレイ時間 | 45~60分 |
対象年齢 | 10歳以上 |
販売元 | ニューゲームズオーダー |
『モダンアート』概要

『モダンアート』では、プレイヤーたちは順番に競売人や客となり絵画をめぐった競りをおこないます。
絵画を売り捌くのはもちろん、競り勝った絵画を売ってお金を稼ぐのです。
ただし、絵画の市場価値をキチンと見極めないと無価値の絵画を抱えることに……。
ゲームは場に出された絵画カードを様々なパターンの競りで取り合うというもの。
ジャンルは競り。
『モダンアート』ゲーム終了と勝利条件
4ラウンド目が終了するとゲーム終了。
絵画の換金をおこない、一番多くのお金を持っているプレイヤーの勝利。
『モダンアート』準備&ゲームの流れ
『モダンアート』の準備とゲームの流れを説明します。
準備
絵画の価値を表すゲームボードを中心に置き、その脇にコインを置きます。

各プレイヤーには衝立、初期コインの$100,000、絵画カードを配ります。

配られる絵画カードの枚数はプレイ人数によって変わるので説明書で確認しておきましょう。
残った絵画カードは山札として置いておきます。
以上で準備完了。スタートプレイヤーを決めてゲームを始めます。
ゲームの流れ
スタートプレイヤーは競売人となり、手札の絵画カードを1枚出してカードに記されている形式で競りをおこないます。
競りの形式は以下の5種類。
- 公開競り
- 一声
- 入札
- 指し値
- ダブルオークション
それぞれ説明します。
公開競り
「公開競り」は競売人を含めた全プレイヤーが口々に競り値を言い合う形式です。
順番はなく各々が好きなタイミングで金額を言います。

そして、最終的に最高値を言ったプレイヤーがその分のお金を競売人に支払い、絵画カードを獲得します(競売人が落札した場合はお金をストックへ戻す)
誰も競り値を付けなかった場合は競売人が無料で絵画カードを獲得します。
一声
「一声」は順番に競り値を付けていく形式です。
競売人の左隣のプレイヤーから時計回りで競り値を付ける、もしくはパスをします。

一周したのち、最高値を言ったプレイヤーが落札。競売人にお金を支払い、絵画カードを獲得します。
誰も競り値を付かなかった場合は競売人が無料で絵画カードを獲得。
入札
「入札」は競売人を含めた全プレイヤーが自身の競り値分のコインを握り、一斉に公開する形式です。

最高値を握っていたプレイヤーが落札。競売人にお金を支払い、絵画カードを獲得します。
誰も競り値を付かなかった場合は競売人が無料で絵画カードを獲得。
指し値
「指し値」は競売人が値段を決め、それを購入するかを選ぶ形式です。
競売人の左隣のプレイヤーから時計回りで、決められた値段で絵画カードを購入する権利を与えられます。
もちろん、パスをすることも可能。

購入することを選んだプレイヤーは値段分のお金を支払い、絵画カードを獲得します。
誰も購入を選ばなかった場合、競売人は自身が決めた値段でその絵画カードを購入しなければなりません。
ダブルオークション
「ダブルオークション」は2枚の絵画カードをめぐって競りをおこなう形式です。
このアイコンを出した場合、同じ色の絵画カードをもう1枚出し、2枚目のカードの形式で競りをおこないます。

競売人が2枚目のカードを出さなかったなら、左隣のプレイヤーが代わりにカードを出します。
誰も出さなかった場合は、競売人が無料でカードを獲得。
ラウンドの終了(絵画カードの換金)
同じ色の絵画カードが5枚出た瞬間にラウンド終了。
各プレイヤーは競り落としたカードの換金をおこないます。
より多く場に出ている色のカードほど市場価値が高くなります。

ただし、4番目以下のカードは全て$0です。
また、この価値はラウンドを跨いで累計されますが、各ラウンドで4位以下だった場合は前ラウンドで価値が付いていようが$0となります。
競り落とされた全てのカードを換金し合計分のコインを受け取ります。

その後、4ラウンド目以外は決められた分のカードをプレイヤーへ配り次ラウンドへ。
4ラウンド目なら最終得点計算に入ります。
ゲーム終了と最終得点計算

4ラウンド目が終了した時点でゲーム終了。
それまでのラウンドと同様にカードの換金をおこない、全プレイヤーは手元のコインを公開します。
一番多くのコインを持っているプレイヤーの勝利です。
『モダンアート』レビュー
『モダンアート』のレビューです。4人でプレイしました。
様々な形式の競りが楽しめる

『モダンアート』の一番の魅力は、様々な形式の競りが楽しめること、これに尽きるでしょう。
競りをテーマにしたゲームは数多くありますが、競りの形式は1種類であることがほとんどです(例えば、同作者の『ラー』は本作でいう一声の形式)
それに対し、本作は実質4種類の形式の競りを楽しむことができます。
個人的には公開競りがお気に入り。競りをしている感が一番出るんですよね。
ゲームの流れがシンプル

プレイヤーがカードを1枚出してそれを競り合う、というシンプルなゲームの流れのおかげで遊びやすいのも『モダンアート』の良い点。
手番が一周する頃には「あー、そういうゲームね」とすぐ理解できるでしょう。
もちろん、競り値の付け方は手札や場のカードによって変わるため、その部分にゲームの奥深さを感じました。
得点計算が分かりやすい

わたしが今までプレイした競りゲームはセットコレクション要素があるものばかりで、得点計算が若干ややこしいことがありました。
『モダンアート』はシンプルに一番お金を持っていたプレイヤーが勝利するため、その点が非常に分かりやすいです。
最終ラウンドでボーナス、ということもなく全ラウンドで同じような得点処理ができるのもGOOD。
突然ゲームが終了してしまう

『モダンアート』は場に同じ画家のカードの5枚目が出た瞬間にラウンドが終了します。
5枚目に関しては競りもおこなわないため、初プレイ時は不完全燃焼を感じるかもしれません。
わたし自身も思わず「え?もう終わり?」と思ってしまいました。
ただ、ゲームに慣れてくるとある程度の終了タイミング分かるようになります。
各色のカードが何枚出たか、ダブルオークションはすでに出ているか等を意識するとより楽しめるでしょう。
2014年版と2025年版の違い
2014年に発売された『モダンアート』と今回紹介している2025年版の違いは以下の通り。
箱サイズ縮小とありますが、カードをハードスリーブに入れても問題なく箱内に収まります。
いま購入するなら2025年版一択ですね。
まとめ

- 様々な形式の競りが楽しめる
- ゲームの流れがシンプルで遊びやすい
- 得点計算が分かりやすい
以上『モダンアート』を紹介しました。
数多くの競りゲームがありますが、競りという行為自体を楽しみたいなら本作一択です。
間違いなく名作なので、ぜひプレイしてみてください。
それではノシ