こんにちは。つるけらです。(@tsurubodoge)
今回はバッグビルディングが楽しい『ウォーチェスト』を紹介します。
チェスにデッキ構築要素を混ぜたようなゲーム。
運と戦略の割合がちょうど良いです。
2人戦が熱い
『ウォーチェスト』ゲーム情報
タイトル | ウォーチェスト 日本語版 |
デザイナー | Trevor Benjamin,David Thompson |
プレイ人数 | 2人,4人 |
プレイ時間 | 30~40 分 |
対象年齢 | 14歳以上 |
販売元 | nostalgia長泉店 |
『ウォーチェスト』ゲーム概要
プレイヤーはウォーチェスト世界の総司令官です。
戦いに勝利するため戦場のユニットを操り勝利を目指します。
毎ターンコインを1枚ずつ使用し無くなったら袋から引く、これを繰り返していきます。
ゲームジャンルはバッグビルド、陣取り。
『ウォーチェスト』テーブル準備
各プレイヤーは
- 自陣営のバッグ
- 4枚のユニットカードと対応したコイン
- ロイヤルコイン
- 占拠マーカー6つ
を受け取ります。
受け取ったコイン各2枚ずつとロイヤルコインをバッグに入れます。
これが初期デッキです。
占拠マーカー2つはあらかじめボード上に置いておきます。残りのマーカーはボード脇へ。
準備ができたらコイントスで先攻後攻を決めます。
『ウォーチェスト』ゲーム終了と勝利条件
決められた数の占拠マーカーボードに置かれるとゲーム終了。
先に占拠したプレイヤーの勝利です。
2人なら6か所、4人なら8か所の占拠を目指します。
『ウォーチェスト』ルール説明
『ウォーチェスト』はラウンド制で勝敗がつくまでゲームが続きます。
各ラウンドで
- ドローフェイズ
- プレイフェイズ
を順番におこないます。
ドローフェイズ
ドローフェイズではプレイヤーが同時に袋からコインを3枚引きます。その後プレイフェイズへ移行。
これを手札として交互に1枚ずつ使っていくのです。
コインを使い切ると再び袋からドロー。
ドローのとき袋に入っているコインが2枚以下の場合、捨て場にあるコインを袋に入れよく混ぜ足りない分を引きます。
プレイフェイズ
プレイフェイズではドローしたコインを交互に1枚ずつ使い、アクションをおこないます。
できるアクションは以下の3つ
- 配置アクション
- コインを表向きで捨てるアクション
- コインを裏向きで捨てるアクション
それぞれ説明します。
配置アクション
配置アクションでは
- ユニットの展開
- ユニットの強化
がおこなえます。
展開
手札のコインを自陣営の占拠マーカーの上に置きます。
原則1種類につき1枚しかコインは置けません。
強化
すでに置かれているコインの上に重ねます。
これはいわば体力みたいなもの。
ユニットが攻撃されたときボードから取り除かれるのを防ぎます。
コインを裏向きで捨てるアクション
裏向きで捨てるアクションでは、
- 徴兵
- 主導権の奪取
- パス
をおこなえます。
徴兵
徴兵により新たなコインと取ることができます。
取ったコインは一旦捨て札へ。使えるのはシャッフルが入ってからです。
主導権の奪取
次ラウンドの先攻をとれます。
すでに先攻の場合はこのアクションはおこなえません。
先攻の目印としてイニシアチブコイン(コイントスで使ったやつ)を手前に置いておきます。
パス
文字通りパス。
なにもアクションをおこなわず、相手に手番を回します。
コインを表向きで捨てるアクション
表向きで捨てるアクションでは、主にボード上のユニットを行動させることができます。
ユニットの行動は
- 移動
- 占拠
- 攻撃
- 戦術
以上の4つ。
行動させるにはボード上のユニットと同じものを捨てる必要があります。
移動
ボード上のユニットを隣接する1マスに移動させます。
すでにユニットが置かれている所には動かせません。
占拠
ユニットが拠点上にいるとき占拠マーカーを置きます。
すでに相手プレイヤーのマーカーがあった場合、それを返して自分のマーカーを置きます。
攻撃
隣接する相手ユニットに攻撃します。
攻撃されたユニットはゲームから取り除かれ以降ゲームでは使用できません。
強化されているユニットは重なったコインのみ取り除くため、攻撃されてもボードに残り続けます。
戦術
ユニットには固有の能力があり戦術アクションにてこれを使用できます。
例えば「キャバルリー」の戦術は「移動をおこなった後に攻撃」
つまり移動と攻撃が同時におこなえます。
能力はゲーム開始前にしっかり確認しておきましょう。
以上をおこなっていきコインを使い切ったらドローフェイズへ。
先に占拠マーカーを置き切ったプレイヤーの勝利です。
『ウォーチェスト』レビュー
『ウォーチェスト』のレビューです。
2人で複数回プレイしてます。4人戦は未プレイ。
コインのクオリティが最高
ゲームで使うコインのクオリティが非常に高いです。
『ウォーチェスト』一番の特徴と言っていいでしょう。
実際に持ってみたら分かりますがずっしりと重量があります。
徴兵するたびに袋が重くなっていくのが何とも楽しいです。
『ウォーチェスト』は箱サイズの割りに重いのはこのコインが原因。
固有能力のおかげでリプレイ性が高い
『ウォーチェスト』には16種類のユニットがあり、それぞれ固有効果を持っています。
しかもゲーム中に使うのは一部なので毎回違った展開になるでしょう。
以上から非常にリプレイ性が高いゲームです。
ちなみに使うユニットはドラフトで決めるのがおすすめ。
戦略の中にある運要素で盛り上がる
ぱっと見チェスのようなゲームですが、使うコインは袋から引く必要があります。
つまり肝心なところは運任せ。
「ここであのコインを引けば勝てる……」って場面で引けたらめちゃくちゃ盛り上がります。
また裏向きでコインを捨てるアクションのおかげで、完全に相手のコインをカウンティングすることはできません。
この辺りがチェスのような実力100%のゲームとは違うところ。
カジュアルに楽しめて好印象です。
強いユニットランキング
全16種類あるユニット。
どのユニットが強いか気になりませんか?
ということで個人的に強いと感じたユニットを第3位から紹介します。
もちろん相性もありますが今から紹介するユニットはほとんどの場合で活躍してくれます。
第3位 アーチャー
遠距離攻撃。
隣接せずに攻撃できるため相手に大きな牽制がおこなえます。
逆に近づかれると攻撃できないため常に距離を保つ必要があります。
第2位 スカウト
自陣営の占拠マーカーじゃないところから展開できる変わり種。
いきなり相手の拠点に置くなんて使い方もできます。
クセはありますが使いこなせると強力なユニットです。
第1位 ライトキャバルリー
2倍の移動力があるだけでこんなに強くなるのかと思うくらい強い。
縦横無尽にボードを走り回り相手の陣地を荒らし尽くします。
味方のときの頼もしさNo1。相手するときの鬱陶しさもNo1。
ドラフトでは毎回1巡目に取られるため1位にしました。
まとめ
- チェスにデッキ構築を混ぜたようなゲーム性
- 袋からじゃらじゃら引くのが楽しい
- リプレイ性が高め
以上が『ウォーチェスト』でした。
2人で遊ぶボードゲームとしては間違いなく最高峰の面白さ。
BGAにて無料で遊べるため気になるならプレイしてみてはいかがでしょうか。
もちろんコインをじゃらじゃら言わせるのが醍醐味の1つなので、気に入ったならぜひ実物でも遊んでみてください。
それではノシ
追記
「バーサーカー」のカードにエラッタがあるので気になるなら交換してもらいましょう。
製造の関係で若干色合いが違うとのことですが、目を凝らしてやっと分かる程度の違いでした。